チャタテムシの名前の由来は、チャタテムシがたてる音が茶せんで抹茶をたてているときにでる音に似ていることとあります。チャタテムシの音の出し方には、薄くて振動しやすいものに頭を当てて音を出す、腹の末端を振動させ、媒体を叩いて音を出す、脚の付け根にある器官をこすって音を出す、などあります。この音の役割は同じ種類の雌雄の交信法として使われているといわれています。
チャタテムシは、湿った場所を好み、カビ、キノコ、動植物のかけらなどを餌にしています。
もともとは樹木の茂みの湿ったところに住んでいますが、家の中にそれと環境条件の似た所があれば入り込んできます。湿気を吸ってカビの生えた部分が大好きなので、図書館や書斎の本棚、押入れの奥、畳の裏、家具の裏側、固形のペットフードの中などに発生します。
古い本を開いて、ちょろちょろ歩いている小さな虫に出会ったことはありませんか?紙を食べているのではなく、製本に使った糊や紙面に生えたカビを食べているのです。
この虫についてはまだ不明の点が多く、寿命などははっきりわかっていません。ヒラチャタテに関しては雄はまだ発見すらされていません。